日本語教育史(11)  落葉集

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漢字字典の編集がキリシタンの日本語研究にあり、落葉集として1598年、長崎刊である。漢字のこゑ、よみを区別した実用てきなものだ。内容構成は本編、附録、小玉編の3部構成である。漢字の行書体を見出しにする特色がある。署名は序文に見えるところから、それまでのもの、これは既に日本の国語辞書としての流布している、節用集、倭玉編などを指して、文字言句の落葉を拾い集めたとしている。残り物というが色葉集のあとを追うとも記す。崩し字の解読に漢字のこゑから、音引きできるようにして、一方でその意味を書き添えている。この工夫は漢字をまず知るようになる。漢字本編の落葉集は配列がイロハ順である。ついで、読みから漢字と意味が分かるようにして、これもまたイロハ順にならべ、色葉字集としている。さらに附録の部分は漢字字典の様相でいわば独自の分類に近い。意味分類による門の立て方は、それまでの辞書の分類になる。

>右落葉集は字のこゑを用ひていろはをついで、色葉字集はよみを以て記すれば、読こゑ知て字のすがたをしらざる時の所用をなすといへども、文字のかたちを見て、其よみこゑをしるに道なき便として、右両編の内より、今又此せばき玉編をあみ畢    98ページ

この学術文庫、西洋人の日本語発見の著者の推計で。2366字を数えるようだ。

行書体の漢字を示し、右左の音訓による示し方は実用的な表し方である。1音節漢字から他音節漢字へと並べる。漢字の部首名にも呼び名があった。