日本語教育史講義4

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日本語教育史 歴史研究 2013-10-02

日本語教育を実践することは教育にかかわって、空間の広がりを持つ日本語の研究、時間の展開に日本語の遷り変わりを知ることになる。
実践は学習と教育にあるので日本語習得に目的がある。

日本語享受者には言語を通した日本文化をも知ることになる。

日本語教育史を探求することは、日本語研究史、日本語史にも及ぶことになる。

さて、その歴史を知るには、歴史をたどるためには、記録をする文字を持つこと、これが言語にとって条件である。
歴史という語の意味を知ることが大切である。言語史の研究は書かれた過去の文献の着実な研究、文献学の確実な成果を基礎に成り立つ。
文献学と言語を究明する言語史は記録された言語を探求している。

しかしまた、困難な課題として、言語史は口語の歴史であるべきである。歴史のまにまに、言語は流動し、たゆみなく変化していて、その生命としての言語がとらえられるのは口語である。口語そのものを直接に観察できるのは、現代のコトバである。

日本語はどのように遷り変わって来たか。
前近代の時期に、文語の体系は、変化する口語に対して、規範として成立してきた。
中国の古典文語、それを漢文と呼ぶ、漢代に定着して約2000年にわたっている。
日本の古典文語、いわゆる文語体文語、平安時代から約1000年にわたって固有の文化を支えてきた。
20世紀半ばまで行われた漢文訓読語法と20世紀後半からの英語教育によって、日本語の歴史は変わる。

日本語は千数百年のあいだに、3度、大きく変化してきたと見ることができる。
漢語を取り入れた時期、上代におこった、漢字を表記として、それを文字としたこと、平安時代におこった、日本語を独自にあらわすための仮名がくふうされたこと、そして、日本の古典文語、文語体文語を記録してきたが、口語の変化を日本語とする時代である。

文語のうちにある口語、その口語の動きは連続的に伝えられ変化し、文語を揺さぶって飛躍的に変化する。明治時代におこった、口語が文語となるための動きが大きく始まった。いわば、現代文語と、いわゆる口語体文語を見ることになる。

通時論  言語史
共時論  現代語