形態から統語へ   日本語の文法について  その41

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形態から統語へ   日本語の文法について  その41

日本語の文法は品詞論と構文論を進めてきた。学説により国語構文論として成果をみる。日本語構文の文法事実は文における語の役割を明らかにした。品詞の分類は文における職能、語形変化による形態、そして語の意義においてそれぞれの特徴を備えることを分析している。その職能のひとつ主語について文法論議をおこして国文法に対して現代日本語文法を構築しようとしている。

文法論が構文を捉えた考え方から統語を捉える考え方にシフトしたとみることができる。文の必須要素があってそのひとつがほかの要素との関係で、その語と語との関係において支配をする。文の要素の中での役割を第1のものと考えない見方は日本語文法の議論である。それを第1にするかについてはほかの要素が順を入れ替えるものではないので必須要素の資格を否定し、語と語の関係はどうなるかとなる。

構文論は命題の分析に進み命題すなわちセンテンスの論理を追求しその表現法を分類した。ただ命題は真偽を問う形式論理学とそれにともなう判断とがあるのであるが、日本語ではそれをになう動詞述語の語の法性すなわちモダリティ分析がさきに行われていた。それを統語に見る考え方が現代日本語文法である。

形態論は形態素論と形態素の考え方で共通するところがある。形態素は音素レベルで分析を進めるので言葉をそれより分けられないものを形態素として自由形式と結合形式を析出する。形式は形態であり形式が結合すると形態として語が形成される。語の構成は自由形式だけのものがあり結合形式の結合したものがある。語の構成を見て文法的な役割を果たすものを形態論とする。

語の文法的な働きは文法機能としてとらえられるのでその機能が文のなかにおいてどのように機能するかを見ることになる。それは統語の関係を分析することであるがそのときに文についての考えかたがあって文を統一するものは何かを捉える。日本語の構文は主語と述語と文の成分についてその関係を見ようとしてきた。統語は文の成分要素の必然的な結びつきを前提としているので日本語にはどのようにあてはまるだろう。