現代日本語文法文章論 ジオラマ
現代日本語文法文章論 タイトルは、 あこがれの海、ジオラマに とある。副題は、 内陸の長野で制作20年、30作目の節目に挑む とある。エッセイである。日本経済新聞の文化面、20150306付けである。執筆者は、 一ツ柳外吏春 氏である。なお、有料会員サイトであり、著作の全文をこのように言語分析に資料としているので、そのことをお断りするとともに、ここにお礼を申したい。
冒頭の文は、次である。
> 諏訪大社の下社がある長野県下諏訪町で理髪店を営む傍ら、海を題材にしたジオラマを制作し始めて今年で20年目になる。
末尾の文は、次である。
>これからも人を感動させる作品を作り続けたい。
書き出しの文段は、次のようである。
> 諏訪大社の下社がある長野県下諏訪町で理髪店を営む傍ら、海を題材にしたジオラマを制作し始めて今年で20年目になる。内陸の長野でなぜ海なのかと思われるかもしれないが、今振り返ると、海がないからこそ、あこがれの対象だった海を“創造”することに情熱を注いできたのかもしれない。
末尾の文段は、次のようである。
> 現在66歳だが、70歳までに作品を常設展示できる場所を確保するのが目標だ。これからも人を感動させる作品を作り続けたい。(ひとつやなぎ・としはる=理容師)
段落は、次のようである。
> 子供の前で宣言
転機が訪れたのは約20年前。子供とともにジオラマの腕を競うテレビ番組を見ていた時に、つい「俺だってこのくらいは作れる」と宣言してしまったのだ。子供の前でかっこつけた手前、後には引けない。そう思って1996年からジオラマづくりを始めた。
> ストーリーを組み立て
ジオラマの作り方は単純だ。デッサンをせずにまず頭の中でイメージを膨らませる。海に関する特定のテーマの中で人間がどう動くか、ストーリーを組み立てるのだ。人や海や陸だけでなく、建物や樹木の配置もポイントになる。
> リオのカーニバル再現
節目となる30作目は「リオのカーニバル」。多種多様な人々がカーニバルを訪れるので作りがいがあるし、スケールが大きい。昨年は東京・浅草のサンバカーニバルにも足を運んだ。今年5月ごろから制作を始める予定だ。人形は1000体以上作りたい。
春秋
2015/3/6付
日本経済新聞
バブル景気まっただ中のころ。出張の折にたまたま立ち寄ったパリ市内の高級ブランド店で、日本の国会議員が土産物を探している場面に遭遇したことがある。議員先生は色とりどりのスカーフがずらりと並んだ売り場で両手を広げ、「え~と、ここからここまでね」。
応対していた店の女性が、奥のレジにいる同僚と目をあわせたときに浮かべた表情が忘れられない。少なくとも、「たくさん売れてよかった」という笑顔ではなかった。このころ、旅行先でブランドもののバッグやアクセサリーを次々と買い込む日本の女子大生やOLの姿が、海外で驚きとともに報じられたりもしていた。
バブルの時代を思い出したのは、大手百貨店が今週発表した2月の売上高の記事を読んだからだ。旧正月「春節」の休暇で日本を訪れた中国人観光客のおかげで、多くの店舗が売り上げを大きく伸ばした。あまりの「爆買い」ぶりに眉をひそめる向きもあろうが、なに、日本だって同じような道をたどってきたわけである。
きのう北京で始まった全国人民代表大会で、中国の首相は実質経済成長率の目標を引き下げると表明した。爆買いはいまがピークかもしれないが、帰国した観光客は日本での楽しかった思い出を、隣近所に語っているのではないだろうか。それは日本にとって、百貨店の売り上げを伸ばしてくれる以上の大きな利益になる。
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