できごと181230
文章論 雪のことば
文化
20181230
エッセイである。
タイトル、執筆者は次である。
雪のことば 日本に積もる
江戸から続く雪氷研究 約1400語収集し辞典にまとめる 稲雄次
冒頭は次である。
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暮れも押し詰まってきた。年越しの用意もたけなわのころだが、北日本から日本海側の地域では雪が降っているところもあるのではないか。近年は全国的に降雪量が減ったといわれる。だがそれでも今なお日本人は雪を楽しみ、雪に悩まされて暮らしている。
段落は次のようである。
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地方ごとに異なる発音
雪は標準語ではユキだが地方によって発音が微妙に異なる。新潟県ではイキ、エキ、リキという人が多く、秋田・山形・岩手ではイギ、富山ではイク、岐阜・長野ではウキ、福島・茨城ではズキと発音する人がいる。
今年はどれくらい降るのか。人々は「雪占い」によって降雪・積雪の具合を予想した。その年の雪の多寡は農作物の作柄にもかかわるので、農民にとっては死活問題である。北陸では「鹿の鳴くのが早くやむか、鳴かない年は大雪」といい、秋田では「返り花(小春日に咲く季節外れの花)が多い年は大雪」とされた。
東北や北陸では旧暦11月23日、つまり大師講のころの吹雪を「足跡隠し」と言った。貧困のために盗みをした老婆(ろうば)の足跡を隠すために弘法大師が吹雪を起こしたという伝説に由来する。
山に、野に、家々の屋根に雪が降り積もると、人々は移動に難儀する。豪雪地帯では雪に膝まで埋まって歩くことを「漕(こ)ぐ」とか「泳ぐ」などと言った。実感のこもる言葉である。
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漁法「ざいぼり」
雪に降りこめられる間も仕事がある。麻布や縮などを雪の上でさらすことを「雪ざらし」という。雪は紫外線をよく反射するため、染めていない部分の色素が抜けて真っ白になる。江戸後期の文人、鈴木牧之(ぼくし)の「北越雪譜(ほくえつせっぷ)」には「雪ありて縮(ちぢみ)あり、されば越後縮は雪と人と気力相半(あひなかば)して名産の名あり」とある。
雪氷漁労も冬の仕事だ。川や湖の淡水魚を捕る。各地に多様な漁法が伝わっているが、雪をふんだんに用いる新潟の「ざいぼり」が珍しい。
「ざい」とは雪が水を吸って固まったもので、冬に小川や田んぼを固いざいが覆うと、その上を人が歩けるようになる。そこに穴をあけ、雪を詰める。するとざいの中がシャーベット状になり、魚が動けなくなる。そして穴の中の雪もろとも魚を取り出すのだ。
雪が積もると造られるのが「かまくら」である。この言葉は「竃(かまど)」から来たとか、平安期の武将鎌倉権五郎景政をまつった雪囲いに由来するとか、諸説ある。この風習が定着したのは江戸時代で、秋田県湯沢市、仙北市角館、美郷町六郷、秋田市などに伝承された。横手市では明治期に入って水神様をまつる小正月の行事となった。
雪遊びに関する言葉は実に多彩だ。新潟県魚沼地方では雪を川に投げ入れ、溶け残って流れるものを「男雪」、すべて水にしみてしまうものを「女雪」と呼んだ。新潟の「どったん」とは雪道に掘った落とし穴のことで、子どもが悪戯で作った穴に大人が落ちた。今はもう見られない、どこかのどかな光景である。
「雪女」の伝説は各地にある。里に現れた雪女と婚姻するも翌朝には溶けていなくなった。子のない老夫婦の元に預けられた女の子が風呂に入れたら消えてしまった。そんな話をいろり端で古老が子どもたちに話して聞かせた。暗い結末が多いのは、吹雪や雪崩などで命を落とすこともある雪の恐ろしさを訴え、警戒を怠るなという心得の意味があったからではないかと私は考えている。
雪が積もると墓が埋もれてしまう。そこで新潟、山形、秋田では雪を盛って墓に見立て、そこに墓参りをする風習があった。これを「雪墓(ゆきはか)」という。その上や両側に供花としてツバキや杉など常緑の小枝を立て、祖霊の依代(よりしろ)とした。日本人の信心深さを示している。
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全国の村々で言葉集め
私は今の仙台市に生まれ、東京の大学院を修了すると秋田の大学で民俗研究所の研究員となった。専らナマハゲを研究し、全国の村々へのフィールドワークを重ねた。そこでも雪にまつわる様々な言葉を見聞きしたし、多くの郷土史家とのつながりもできたので、それを生かして各地の言葉を集めていった。
民俗学の「民俗」とは慣習のことであり、それは人間の生活や思考の「くせ」と言ってもいい。雪の言葉をたずねるうちに、日本人の雪との向き合い方、その「くせ」が見えてくる。文化的な雪氷研究は江戸期からの長い歴史を持つが、それを次代につなぎたいという思いが強い。
私が好きな雪の言葉のひとつが「ぼっこ」である。これは雪の上を歩いているうちに下駄(げた)の歯の間に付着する雪のことだ。昔は足踏みしたり、たたいたりしてぼっこを落としながら歩いた。今は消えた光景だろう。
秋田県仙北地方に「大雪にケガチなし」ということわざがある。ケガチとは飢饉(ききん)のことで、大雪が降った年は豊作になるというのである。新しい年も実り豊かな一年にならんことを。(いね・ゆうじ=民俗学者)
日経新聞見出しより
1面
20181230
米中横目に巨大貿易圏 TPP11・日欧EPA発効へ
世界経済の4割弱 企業、商機見越し着々
米国を除く11カ国の環太平洋経済連携協定「TPP11」が30日、発効した。来年2月1日には欧州連合(EU)との経済連携協定(EPA)も発効する。貿易戦争を繰り広げる米中を横目に、世界の国内総生産(GDP)の4割弱を占める巨大貿易圏が動き出す。保護主義の連鎖を防ぐ試金石となる。TP…続き
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米グラミー賞の日本版をつくろう。そんな志で始まったのが日本レコード大賞だ。初回の会場は空席が目立ち、著名な作曲家も法被姿で呼び込みに励…続き
2018/12/30付
日本経済新聞 朝刊
> 分裂期にポップス系で大賞を取るのが、さくらももこ作詞「おどるポンポコリン」だ。西城秀樹は79年、外国曲だからと「ヤングマン」で参加できず大賞も逃す。敗者すらドラマを生むのがこの賞か。好況を映すダンス曲を残した2人は最近、鬼籍に入った。きょう60回目のレコ大は、今年を記憶する歌に何を選ぶだろう。
日経速報より
米中を横目に巨大貿易圏 TPP11発効、企業に商機
貿易摩擦 経済 政治 自動車・機械 サービス・…0:00
米国を除く11カ国の環太平洋経済連携協定「TPP11」が30日、発効した。来年2月1日には欧州連合(EU)との経済連携協定(EPA)も発効する。貿易戦争を繰り広げる米中を横目に、世界の国内総生産(…続き
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文化
20181230
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冒頭は次である。
>
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漁法「ざいぼり」
雪に降りこめられる間も仕事がある。麻布や縮などを雪の上でさらすことを「雪ざらし」という。雪は紫外線をよく反射するため、染めていない部分の色素が抜けて真っ白になる。江戸後期の文人、鈴木牧之(ぼくし)の「北越雪譜(ほくえつせっぷ)」には「雪ありて縮(ちぢみ)あり、されば越後縮は雪と人と気力相半(あひなかば)して名産の名あり」とある。
雪氷漁労も冬の仕事だ。川や湖の淡水魚を捕る。各地に多様な漁法が伝わっているが、雪をふんだんに用いる新潟の「ざいぼり」が珍しい。
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全国の村々で言葉集め
私は今の仙台市に生まれ、東京の大学院を修了すると秋田の大学で民俗研究所の研究員となった。専らナマハゲを研究し、全国の村々へのフィールドワークを重ねた。そこでも雪にまつわる様々な言葉を見聞きしたし、多くの郷土史家とのつながりもできたので、それを生かして各地の言葉を集めていった。
>末尾は次である。
秋田県仙北地方に「大雪にケガチなし」ということわざがある。ケガチとは飢饉(ききん)のことで、大雪が降った年は豊作になるというのである。新しい年も実り豊かな一年にならんことを。(いね・ゆうじ=民俗学者)
Chunichiwebより
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強い冬型、日本海側で大雪の恐れ 交通機関の乱れやなだれに注意
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雪が降る富山市内の公園を歩く人=29日午後
日本列島は30日も、強い冬型の気圧配置が続いた。気象庁は、北日本から西日本の日本海側で、大雪の恐れがあるとして、交通機関の乱れやなだれなどに注意を呼び掛けた。大雪の峠は過ぎつつあるという。海上は列島の広範囲でしけとなっており、北海道では31日にかけて大しけになる見通しだ。
(ここまで 137文字/記事全文 280文字)
1. 米中首脳が電話会談 「取引順調」とトランプ氏4:03
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米中首脳が電話会談 「取引順調」とトランプ氏
2018/12/30 4:03
トランプ米大統領(ゲッティ=共同)、中国の習近平国家主席
【ワシントン、北京共同】トランプ米大統領と中国の習近平国家主席が29日、電話会談した。トランプ氏はツイッターで「取引(ディール)」が順調に進んでいると強調し、米中貿易摩擦の緩和に向けた前進をアピールした。
(ここまで 103文字/記事全文 281文字)
2. 津の国道で乗用車とタクシーが衝突 3人心肺停止、3人重傷2:04
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津の国道で乗用車とタクシーが衝突 3人心肺停止、3人重傷
2018/12/30 2:04
29日午後9時55分ごろ、津市本町の国道23号で、乗用車とタクシーが衝突する事故があり、タクシーの運転手と乗客2人の計3人の男性が、心肺停止状態で病院に搬送された。タクシーに乗っていた他の乗客男性2人と、乗用車の男性運転手が重傷を負った。
(ここまで 120文字/記事全文 277文字)
3. 不正入試でさらに不合格109人 東京医大、議員口利きや漏えいも0:38
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不正入試でさらに不合格109人 東京医大、議員口利きや漏えいも
2018/12/30 0:38
東京医科大は29日、医学部医学科の不正入試問題を巡り、第三者委員会の第2次と最終の調査報告書を公表した。2013年から16年の入試でも女子や浪人生を不利にする得点操作などが行われ、男子43人、女子66人の計109人が当時の合格ラインを上回りながら不合格になったとしている。
(ここまで 137文字/記事全文 278文字)
4. TPP発効、5億人経済圏誕生 貿易拡大へ関税95%超撤廃0:16
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TPP発効、5億人経済圏誕生 貿易拡大へ関税95%超撤廃
2018/12/30 0:16
3月、TPP署名式後の記者会見で、質問に答える茂木経済再生相(中央)=チリ・サンティアゴ(共同)
日本を含む11カ国が参加する環太平洋連携協定(TPP)が30日発効した。世界の国内総生産(GDP)の13%を占め、域内人口が5億人を超える新たな経済圏が誕生。米中がお互いの通商政策を批判して追加関税の応酬を繰り広げるなど保護主義が拡大する中、対抗軸となる自由貿易圏を目指す。将来的に域内の農産物や工業品の95%超の品目で関税を撤廃する。来年2月には欧州連合(EU)との経済連携協定(EPA)も発効し、日本の通商戦略は新たな局面を迎える。
(ここまで 219文字/記事全文 285文字)
5. 犬山で野生イノシシ2頭の豚コレラ感染確認 愛知県内計4頭に23:19
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犬山で野生イノシシ2頭の豚コレラ感染確認 愛知県内計4頭に
2018/12/29 23:19
家畜伝染病の豚コレラが拡大している問題で、愛知県は29日、新たに同県犬山市塔野地で捕獲された野生イノシシ2頭の感染を確認したと発表した。県内での野生イノシシの感染確認は、これで計4頭になった。すべて犬山市内で見つかっている。
(ここまで 113文字/記事全文 262文字)
2018年12月30日
中日春秋より
> <テレビ消しひとりだった大みそか>。俳優の渥美清さんの句。カボチャでもにぎやか。食に不自由はなけれど、おひとりさま。ほどよき大みそかが恋しい。
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