つゆいり

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梅雨に入るはるかなる世を見詰めつつ  朱鳥

1981年から1989年まで第40代米大統領だったレーガンさんが93歳でなくなった。
レーガンと言えば映画俳優、グレートコミュニケーター、そしてアルツハイマー病宣言者と点をつなぐことで、優れた役者だったかなと思う。
強い米国を楽天家として演出し、レーガノミックスは日本にバブル経済を引き起こし、財政、貿易の双子の赤字と言われる結果を残した。
ジョブレス・リカバリーを起こした米国の1990年代は、レーガン後にやってきて、なにやらパフォーマンス好きのコイズミ政権のレーガン政権に共通するものを感じる。

レーガノミックスは歳出抑制、規制緩和、減税と民間の景気浮揚を狙う政策だ。
大型減税が目玉となり、米国の所得税が最高税率70%台だったのを28%にも引き下げて、成功者に恩恵を与えて、さらに景気刺激をした結果、税収を増やそうというものだ。
この政策を小さな政府を言い出した政権から、規制緩和を押しすすめ、小説家出身の経済企画庁長官が音頭をとってまねしたこともあり、今もコイズミ政権の重要な構造改革路線はここにある。
しかし、赤字が国債を増大させ、貧富の拡大が社会問題となる課題もある。

景気浮揚を図るにはかなり楽観的なのだが、国民を二分し、さらにその関心を絶えず奪うパフォーマンスを必要とする。
痛みと呼ばれた景気の浮沈には中産階級の振り分けが進行して税金の増収が図りにくくなる。
消費税、社会福祉税のほかには年金制度による、あまねき掛け金徴収を義務化して、やはり増税の時期がやってくるのだ。
財政出動で景気をコントロールする経済政策は、しかし、金融財政担当のこれまでの考えではないのか。