人生100年、時代の到来か

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人生100年と言われて、人生50年、人生80年と数字の切りがどうかと思い合わせる。その罪を書き、またそれが時代として来るというコラムが同日付で、日経新聞、大機小機と中外時評で述べている。そのタイトルには、いささか、ニュアンスがある。琴線子は年金制度の評価、家計にある平均貯蓄率の調査をあげて、消費経済の低迷を述べているようである。さてその罪とは、どうにかならぬか、人生100年時代への備え方にあるらしい。生きる長さが人間行動に及ぼす、ここでは経済活動としての消費行動であるが、確かに70歳から30年を生き抜くとなれば、長生き人生に感謝をしつつも、つましく財布のひもを締めておかなければ、先行き不安はぬぐえない。

さらに生きていくための支え合い、支えられてこその老後という意見である。受動力とか、年齢に応じた介護の受け入れを諭しているようであるが、実は健康に長寿を楽しみながら生きている世代が到来する。介護のことはそれなりに、介護保険を30年かけ続けて、それを利用しない人がたくさんいるということである、か。



人生100年時代の罪
日本経済新聞 朝刊
2019年3月14日 2:00 [有料会員限定]

著書で人生100年時代の戦略を示した英学者のリンダ・グラットンさんも引っ張りだこになり、政府の会議などのために何度も来日した。

世界銀行の調べによると、16年時点で日本の平均寿命は84歳で、香港に次ぐ世界第2位。平均寿命は延び続けており、人生100年も夢ではない。

健康で長生きして、人生を通じて新たなことに挑戦したり、学んだりできることが素晴らしいのは言うまでもない。ただ、急速に普及した「人生100年時代」は日本経済や社会に負の影響ももたらしてはいないか。そのことを今回は考えたい。


日本経済新聞社
中外時評人生100年時代 支えられ上手に 論説委員 辻本浩子
2019/3/14付日本経済新聞 朝刊

 日本人の平均寿命が延びている。最新のデータでは男性が81.1歳、女性が87.3歳で、いずれも過去最長だ。100歳以上の人も、すでに約7万人いる。人生100年時代は、もうすぐそこだ。

 この長い高齢期をいかに充実して過ごすか。就労支援や生きがいづくりは、焦眉の課題だろう。一方で、平均寿命と健康寿命との差は、残念ながらあまり縮まっていない。

 誰かの助けを借りて暮らす時期は、多くの人に訪れる。人と人とのつながりを見直し、支えられ上手になることも、人生100年時代の必須のスキルだ。