国立

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国立というから、くにたち のことかと思いきや、新国立と略して言っているからまた、東京5輪会場のメインとなる国立競技場のことだった、とわからないでもないのだが、思わぬ方向に、デザインと建設コストの高騰にあわせて飛び火している。

オリンピックはまた、政治なのであるということが、デザイン選定としての顛末に露呈した、だれが責任者であるかとの騒ぎようになってきて、あの政治家が出てこない、マスコミに現れない、いつものやりようだが、それがとうとう記者会見に現れて、ひとくさり、つぶやいていったのは、招致から始まった東京5輪の運営の脆弱さを見せた。

政治で解決することなのだろうかと、庶民から見たスポーツと国益、いや、国力のせめぎあいになる近代ゲームを見せてくれている。



http://gendai.ismedia.jp/articles/-/44301
新国立・白紙撤回の舞台ウラ 「森元首相を黙らせろ」 安倍官邸が進めた極秘計画 (2015.07.23)

>新国立競技場も撃沈の寸前だった。まず、予算。当初予定の1300億円の倍近い2520億円ですら、開閉式屋根や1万5000席の可動席を取り払った数字。消費税の10%引き上げや、最大の懸案だったキールアーチの特殊鋼材の値上がり、作業の難航によって「完成時の1000億円上乗せは常識」(ゼネコン関係者)と言われた。

加えて、事業主体の日本スポーツ振興センター(JSC)は、“大甘”な計算によって年間収支を黒字としていたが、根拠となるのは年間80日のスポーツ関連イベントと12日のコンサートと、天然芝の養生期間を考えればありえない見通しだった。

すべて今をしのげば何とかなるという役人らしい発想で、「50年先に残る東京五輪のレガシー(遺産)」(森喜朗・東京五輪組織委員会会長)となるどころか、赤字を垂れ流す「無用の長物」となって、後世に禍根を残す恐れがあった。

政府内にもあった「見直し案」に、最後まで抵抗したのはラグビーワールド杯を新国立競技場で開きたかった森氏であり、その思いを忖度したうえで、設計者のザハ・ハディド氏ら関係者との摩擦を避けたい文科省とその傘下のJSCだった。

森氏は、新国立競技場でラグビーワールド杯を開催できないなら「五輪組織委員会会長の職も辞さない」と官邸を揺さぶり、文科省は、「ハディド案は首相の国際公約」「根底から見直せば、手続き変更と設計変更に19ヶ月かかり、さらに工期も40ヶ月以上で、時間的に不可能」と、抵抗した。