日本語文法の説61 文章の原理10
時枝学説による文章論は言語過程説の言語の伝達論の帰結にある。それはどういうことか。学説によれば文章は作品である表現されたもの、それが芸術であることである。したがって文章の解釈には時枝理論の演繹が行われる。しかし、その文章を表現芸術と見る理想を理論として示したかとなると、いわば、文章分析は後世に託されている。あるいは教育の内容に及ぶことになる。時枝学説の文章は、その構成をする文の捉え方に、それは入子型構造の句になる、足の入れ子によるはめ込みが繰り返されて、文は無限に句の包摂関係となってしまうので、言語過程そのもの現われを文の構造に見ることは、それがすなわち、文章となることであるから、文の単位を句構造でどう見るかが解決されなければならない。これは、松下大三郎の断句と句の関係にある。文章論おここに介在する日本語の現象は、山田学説の述体喚体、橋本学説の連文節の拡大による修飾構造など、またモダリティと命題に及ぶ現代日本語の学説における文の規定の根本問題となるものである。
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