論文
学士論文は、平安時代物語文章論というタイトルで書いた。世に問うたわけでないから、いまは、かげもかたちもない。指導教官から、蟷螂之斧という評をもらった。物語ジャンルをとりあげて、それは仮名物語の作品に限り、冒頭の一節をサンプルに比較して論じたのだが、何を言ったか覚えないが、ひとつだけ、国語の助詞に格助詞となる機能、主格をみようとして、係助詞との対照をした記述がある。無助詞表記の古典語の作品であるから、いかに物語の冒頭といえ、かぎられた史料となった。竹取の用法が取り立てに証明できたのだが、漢文訓読の影響にある諸本の成立、この議論は本文策定で師の十八番であったようである、学部ゼミ学習の成果であるから本文実証による原典拠が問題であった。
学部演習には半期ごと、蜻蛉日記、帚木3帖、評釈末摘花、和泉式部日記と扱っていた。
師には、源氏物語の助詞接続計数について、あるいは変体かな字類の作成経緯にある工夫、苦労を聞かされた。
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