無観客

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無観客論者は誰であったか。都議選で明らかとなる政党の公約に、5輪中止か、無観客か、争点は5輪ではないにもかかわらず、コロナ感染対策ともろもろ抱き合わせで、はっきりと議論の方向を打ち出していた。厚労省の分科会会長が発言をすることでいつのまにか物議をかもす役回りで、5輪をやっている状況にはない、開催するにしても無観客だということを言い続けていた。都内と周辺の会場では無観客には世論はなかったと思われたが、実際は、観光客受け入れの可否で東京5輪は海外だけでなく国内観光客も来ないような雰囲気が醸成され始めて、聖火リレーの行動中止、ボランティアの辞退者続出と、時間が前後する中ではあったけれども、5輪競技の感染、観客はないものだとなりつつあった。ドキュメント記事には時系列にあるこの決定プロセスへの経緯が興味深い。
結局は都知事の判断に拠るところがあり、組織委員会の決断によるところであった。しかし、政府内の5者会談には緊急事態宣言発出と5輪開催の重き難問は、国民の命と安全にあって、5輪は無観客を視野に入れての開催というコメントになり始めていたから、その視界には、有観客が前提のように聞こえていた。それが政府の事態の読みに指示の流れをタイミング待ちしていたのが、体調を崩して公務を3日も離れたという都知事、判断を持っていたと考えられる張本人である。都内の準備を進める、役人に指示することなく、選挙にまぎれて、都民の意向をもうかがうような行動であったから、無観客を軸にと言い出すまで、有観客はあり得ない選択肢で進めていたのである。


https://www.nhk.or.jp/politics/articles/feature/63578.html
>東京都に3回目の緊急事態宣言が出ていた5月中旬。 
東京オリンピック・パラリンピックを中止すべきだという声も少なくない中、記者会見でこんなやりとりがあった。
東京都議選も間近に控え、オリンピックの中止も念頭に政局を絡めた記者の質問に対し、小池が語気を強めて否定したのだ。
(記者)
「最近、知事がオリンピックに対する発信・発言にあまり積極的でなく、『知事が黙り始めると何か起きるのではないか』という指摘が出ている」
(小池)
「色々な状況の中でスポーツ大会は開かれている。政局絡みで語られるのは、いかがかと思う。安全・安心をどうやって担保するか、まさに今、IOC、組織委員会、国を挙げて対策を講じ、しっかりと進めていくことについては変わることはない。もうそのひと言に尽きる」
6月21日、東京都の宣言はまん延防止等重点措置へと移行するが、感染状況はじわじわと悪化。雲行きは再び怪しくなっていく。
小池知事 「無観客も軸」
翌22日、都議選の告示を3日後に控える中、小池が急きょ入院し、公務を離れることになった。過度の疲労ということだった。
8日後、退院した小池はコメントを発表した。
「新型コロナウイルス対策の只中、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の直前という大切な時期に公務を離れ、多くの方々に御心配、御迷惑をおかけしたことを、心よりお詫び申し上げます」
そして、退院後最初の記者会見で、オリンピックの開催形式で踏み込んだ発言を見せる。
「感染状況をよく注視しながら、どのような形がいいのか、無観客も軸として考えていく必要がある」