文章、文段

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文章、文段はともに、文が複数である。文には、節と句がある。するとその下位にある、節、句は語の関係構成で、語と語とが複数で構成する。そして、その語の下位単位が、形態である。それを宮地学説によるモーフとすることができる。文段を意味段落にまとまりを見ると、章とすることもできるので、わかりやすく、章、段、文、節、句、語、morph としてもよい。その章と段、すなわち文章と文段は、それを関係構成する文と文との、それぞれの構成する成分としての、内容を分析することになる。文章と文段は日本語文章の特徴を持つ。そのことの成立には、節と句をもって文とする構成に対比できる。

いま、文段を例示すると、次のようである。新聞のコラムから解説、そしてエッセイである。

>戦後、多くの城跡で天守が建造されたが、その大半は鉄筋コンクリート製。史実に忠実でない例も多い。現在は文化庁の文化財保護の方針から、図面や古写真など明確な史料に基づく伝統的な木造工法以外、復元は事実上認められない。
 日経新聞 20150704 文化面 「なるか 天守復元」


>人数分の料理を盛りつけた様々な大皿を円卓に並べ、卓を囲む人々が直箸(じかばし)で自分の皿に取って食べるのが卓袱料理。今は料亭で食べるケースが一般的で、あらかじめ卓上に刺し身、酢の物などの冷たい小菜が5~7品並んでいる。客がそろうと、「お鰭(ひれ)」と呼ばれる吸い物が運ばれ、おかっつぁま(女将)の「お鰭をどうぞ」のあいさつで食事がスタートする。
 日経新聞 20150703 文化面 「長崎料理 国際色が隠し味」


文段は、この二つはそれぞれ、3文からなる。

①戦後、多くの城跡で天守が建造されたが、その大半は鉄筋コンクリート製。
②史実に忠実でない例も多い。
③現在は文化庁の文化財保護の方針から、図面や古写真など明確な史料に基づく伝統的な木造工法以外、復元は事実上認められない。

④人数分の料理を盛りつけた様々な大皿を円卓に並べ、卓を囲む人々が直箸(じかばし)で自分の皿に取って食べるのが卓袱料理。
⑤今は料亭で食べるケースが一般的で、あらかじめ卓上に刺し身、酢の物などの冷たい小菜が5~7品並んでいる。
⑥客がそろうと、「お鰭(ひれ)」と呼ばれる吸い物が運ばれ、おかっつぁま(女将)の「お鰭をどうぞ」のあいさつで食事がスタートする。

個々に①と④の文は「コンクリート製」「卓袱料理」という語で、文末を~デアルの形式の表現法になる。いずれも天守と料理を提示する。そして、②と⑤の文はその語を、ナニガ、ナニヲの意味内容としてあらわしている。続く③と⑥の文は、その説明となる記述、叙述である。こうして、文段はトピックスについて述べていることを知る。

文は、次のように節、語句の関係構成を展開している。

戦後に多くの城跡で天守が再建された → 天守の大半はコンクリート製である → それが史実に忠実でない
→ 天守の例が多い → 現在は文化庁の文化財保護の方針がある → 図面や写真など明確な資料に基づく伝統的な木造工法がある → 復元はその工法以外、事実上認められない

人数分の料理を盛りつけた様々な大皿を円卓に並べる → 人々が卓を囲む → その人々が直箸(じかばし)で自分の皿に取って食べる → そうするのが卓袱料理である → 今は料亭で食べるケースが一般的である → あらかじめ卓上に刺し身、酢の物などの冷たい → 小菜がある → その小菜が5~7品並んでいる → 客がそろう → 「お鰭(ひれ)」と呼ばれる → 吸い物が運ばれる → おかっつぁま(女将)の「お鰭をどうぞ」のあいさつで食事がスタートする