徘徊

ymksk
徘徊はうろうろとそこらを歩きまわることだ。
散歩、散策を言い換えるような言葉だ。

それが、認知症と徘徊となると言葉の意味が異なってくる。
この徘徊をひとり歩きに言い換えようというものだ。

徘徊往来のようすは眼にするままのことばだ。
それが認知症の人のようすに当てはめると、どことなく意味もなく歩き回る問題行動の語となっていたらしい。

かつて痴呆を認知と言い換えて10年になる。

痴呆は英語のDementiaの訳語として明治末期あら使われてきたという。
痴呆にある語感が、その症状の実態に合わないということで、誤解を招くような言葉遣いにならないようにする。

そのため、痴呆症は認知症となり、普通の病気のひとつになった。
いま徘徊を同じように言い換えてそのあらわすところを正しくしようという。

ひとりあるき、外出、おでかけ、お散歩と、これはその歩き方にふさわしいのであろう。
徘徊には、もとおる、さまよう、回るというように、それなりに風情のある言葉づかいであったのである。

が、病気に対するみつめかたがかわるならば、言葉の影響はおおきい