日本語文法文章論 5月の言葉

ymksk

日本語文章解析である。5月の言葉を綴る。それぞれのこの月での出来事を語る。地球の棲家を宇宙に滞在し飛び続けて帰還しての思いは、そこにあるものを実感させる。お互いがレスペクトできる存在にも、ヒーローとヒールがいるのか。ふと目を移せば、平和憲法を認める側の立場のむずかしさである。朝日新聞コラム、天声人語、20140531より。





若田光一さんが
半年間で地球を3千周くらいした。1周回るたびに、地球は私たちみんなのかけがえのないふるさとだな、と感じた

ザッケローニ監督は
日本のサッカーが成長している証しを残すためにこのメンバーを選んだ。選手には相手をリスペクトしても、臆することはないと伝えたい

松鳳山が
いいじゃないですか。ヒーローになれなくてもヒール(悪役)にはなれる

ミハイル・ペニコフさん(30)は
戦争や軍隊の放棄は理想主義にすぎないと言う人がいるが、私はそうは思わない。約70年もこの平和憲法を維持してきたのはファンタジーではないでしょう

保阪正康さんが
日本は終戦後、人を殺さず、殺されずで復讐(ふくしゅう)心を持たなかった
100年もたてば『日本は人類史を先取りしていた』と評価される国是だと思います




5月の言葉から
2014年5月31日05時00分

 四季の見えにくくなった青果店にかわり、昨今、季節感にあふれるのはドラッグストアの店先だ。花粉症の品々が日焼け予防に主役を譲った5月の言葉から

 きびしい冬が過ぎて緑の萌(も)えだすカザフスタンの草原に、国際宇宙ステーションから若田光一さんが帰ってきた。「半年間で地球を3千周くらいした。1周回るたびに、地球は私たちみんなのかけがえのないふるさとだな、と感じた」。何度も聞いたけれど、聞くたびにうなずく言葉

 地球村のお祭り、サッカーのW杯が近い。注目の代表発表でザッケローニ監督は「日本のサッカーが成長している証しを残すためにこのメンバーを選んだ。選手には相手をリスペクトしても、臆することはないと伝えたい」

 こなた伝統の大相撲。大声援の人気者遠藤を一方的に突き出した松鳳山が「いいじゃないですか。ヒーローになれなくてもヒール(悪役)にはなれる」。あっぱれ勝ち越した

 揺れる憲法に留学生も発言する。ロシア人のミハイル・ペニコフさん(30)は「戦争や軍隊の放棄は理想主義にすぎないと言う人がいるが、私はそうは思わない。約70年もこの平和憲法を維持してきたのはファンタジーではないでしょう」

 作家の保阪正康さんが集団的自衛権の国会審議を傍聴した。「日本は終戦後、人を殺さず、殺されずで復讐(ふくしゅう)心を持たなかった」「100年もたてば『日本は人類史を先取りしていた』と評価される国是だと思います」。積み木崩し内閣、とでも名づけようか。