あしもと
足をすくう 足下をすくう いずれが正しく、足元をすくう、というのが間違いであるのはなぜか。あしもとを足の下の部分と理解すれば、足下をすくうようなことはあるだろう。足を払いのけるような行いである。あしがらをすくう とも言う。これは、足がらみのことだそうだ。掬う、については、下から上へ持ち上げるの意味がある。日本国語大辞典によれば、物を上へ持ち上げる、下から上へ急に持ち上げる、かきすくう、とあり、その用例には、*曾我物語〔南北朝頃〕八・富士野の狩場への事「乗りたる馬を主共に中にすくうて投げ上げ、落ちば懸けんとする所に、かなはじとや思ひけん」*真景累ケ淵〔1869頃〕〈三遊亭円朝〉二三「此野郎。と足を取ってすくはれたから仰向(あふむけ)に倒れる処へ」*馬上の友〔1903〕〈国木田独歩〉「其荒々しい腕を伸して僕の身体をちょいと掬(スク)った。と思ふと僕の身体は早くも馬の上に在るを発見した」、と見える。また、横に払うという意味に、次のように載せる。*内地雑居未来之夢〔1886〕〈坪内逍遙〉一三「横さまに払ふ風強くて、足をすくはるるも尠(すくな)からず」
デジタル大辞泉の解説
足(あし)を掬(すく)・う 【足を掬う】
相手のすきをついて失敗させる。「ライバルの―・う」
◆文化庁が発表した平成19年度「国語に関する世論調査」では、本来の言い方である「足をすくわれる」を使う人が16.7パーセント、間違った言い方「足下をすくわれる」を使う人が74.1パーセントという逆転した結果が出ている。
日本国語大辞典
親見出し: あし【足・脚】
あし を 掬(すく)う
(相手の足を払うようにして支えを失わせる意から)
相手のすきに付け入って、思いがけない手段で相手を失敗、敗北に導く。足がらを掬う。
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