271 聖域なき関税撤廃

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日本語「誤」百科 902 聖域なき関税撤廃 を例題にしている。

若者がコラムを読んで素朴な感想を言っていた。正しいと思える日本語にこうして間違っていることが多いのは驚きだ、と。説明が間違っていると教えても、もはや、刷り込まれると正誤の判定だけを鵜呑みにしてしまっている。新聞記事は公器としてその功罪を反省すべきである。

902 聖域なき関税撤廃 を例題にしている。
コラムの解説では、関税交渉において、例外品目と聖域における品目とを同一視する解釈を立てているが、本来、自民党政権が掲げた関税の関する聖域には意味内容があり、それを国民に向けて公約としている。

すなわち、国内産業保護などを理由として特定の産品を指している。

それが何であるかは交渉ごとの内容と国内世論の動向とで決まってくるものである。
聖域なき関税撤廃であれば自民党は交渉に踏み込もうとしない、と言うことであった。

その後の、聖域にあたる内容には、6つの判断基準での合意となるのである。
自民党のTPP交渉参加の判断基準
(1)政府が、「聖域なき関税撤廃」を前提にする限り、交渉参加に反対する。
(2)自由貿易の理念に反する自動車等の工業製品の数値目標は受け入れない。
(3)国民皆保険制度を守る。
(4)食の安全安心の基準を守る。
(5)国の主権を損なうようなISD条項は合意しない。
(6)政府調達・金融サービス等は、わが国の特性を踏まえる





デジタル大辞泉の解説
せいいきなき‐かんぜいてっぱい 〔セイヰキなきクワンゼイテツパイ〕 【聖域なき関税撤廃】

自由貿易協定や経済連携協定において、例外を設けず全品目の関税を撤廃すること。聖域とは、ここでは国内産業保護などを理由として特定の産品について例外的に関税を残すこと、またその特定産品を意味する。

◆全品目の関税撤廃を原則とする環太平洋経済連携協定(TPP)交渉への参加について、自由民主党は平成24年(2012)11月に発表した政権公約に『「聖域なき関税撤廃」を前提にする限り、TPP交渉参加に反対』と掲げている。

聖域を設けない関税撤廃のこと。TPPのあり方を評したもの。

せい‐いき〔‐ヰキ〕【聖域】
1 聖人の地位または境地。
2 神聖な地域。神社・寺院の境内、神が宿るとされる所など。「―を侵す」
3 それに触れてはならないとされている問題や領域。